如恵留くんに「ありがとう」を言いたいだけ

2020年8月14日にアップされたのえまる*1が、私にとってすごく嬉しい内容だったよっていうだけのお話です。
本当はファンレターとかで個人的に伝えるべきなんだろうけど、あまりに個人的すぎるし長いしさすがにアレじゃない?ということでブログです。自己満足。もうちょっと簡易にしてお手紙も書きたい…。


とらまるが自由更新となった7月1日から、如恵留くんは毎日(!)のえまるを更新してくれています。毎月14日は定期更新回となっていて、いつも以上に長文で色々な話題をお話ししてくれるので楽しみにしている日です。最近楽しかったこと、嬉しかったこと、ファンに知ってもらいたいこと、たまに悲しかったこと、などなど。びっくりするぐらい濃いブログです。紙で欲しい。

そんなのえまるで今回大きなテーマとしてあげられたのがSummer Paradise2020(以下略)(ごめんね)で配信されたソロ公演です。この公演を通して感じた、自分を応援してくれている人への想いや、バックを務めてくれた少年忍者への感謝、セットリストや演出についてのこだわりが綴られていました。

その中でも最後に綴られていた、「名脇役*2という楽曲を通して伝えたかったこと、がなんだか嬉しくて、たくさんのありがとうを伝えたくて、このブログを書いています。


今回のサマパラにおいて、名脇役は如恵留くんが歌唱、少年忍者の檜山光成くんがコンテンポラリーダンス、青木滉平くんがピアノ演奏を担当し披露されました。

檜山くんが1冊の本を読んだり、誰かと楽しそうにお喋りしたり、手を振ったり、という天真爛漫な人物を演じ、踊ります。如恵留くんは歌いながらそんな檜山くんを見つめ、時に目を逸らし、曲の最後の1音では青木くんの弾くピアノを共に鳴らすというものでした。
文章だと伝わりにくいのですが、配信後、この演出について色々な解釈がありました。主に歌詞に出てくる「僕」と「君」についてです。

私がよく見かけたものでは如恵留くん(僕)が檜山くん(君)に恋をしている、あるいは如恵留くん(僕)が過去の自分自信(檜山くん)を回顧している、がありました。さらに青木くんの役割、つまりは歌詞の世界の住人なのか、についての考察もいくつか見かけたように思います。

個人的には、如恵留くん(僕)=青木くんが檜山くん(君)に恋をしている、という解釈になりました。というか、いくつか思い浮かんだもののうち、物語として気に入っているのがこの解釈です。
本当に色々な解釈が出ていて、ブログやTwitterでそれを読むこと自体も楽しかったのですが、如恵留くん自身はどういうつもりで演出したのかな、演出について正解を伝えるタイプかな、ということが気になっていました。


今回、ブログの中で、如恵留くんは名脇役の演出コンセプトが「様々な愛の形」だと教えてくれました。

どのような解釈をしても構わない。例えば檜山くんは如恵留くん(僕)自身であるかもしれないし「僕」が想いを寄せる「君」かもしれない、さらに「君」は男性かもしれないし、女性かもしれない。青木くんは物語の上に存在するかもしれないし、そもそも伴奏以外の役割は無いかもしれない。

色々な解釈ができるようにしたのだ、だから、固定観念にとらわれず貴方の思う、貴方なりの愛の形を考えてみてね、と伝えてくれました。
同時に、性別といったカテゴライズによって、「好き」の可能性が潰れるのが嫌だ、という考えも教えてくれました。

それが、すごく嬉しかったんです。

問題提起としてはLGBTsや性差による職業差別、に繋がるんだと思います。こういった問題に、男性アイドルを専門としているジャニーズ事務所に所属するタレント、それもジャニーズJr.といった立場で意見を発することは、たぶん、私達が考えるよりも難しいです。

でも、1番嬉しかったのはそこじゃ無いんです。

恋愛をテーマとした作品は古今東西様々にあります。同性愛をテーマとした映画やドラマなどは、そこを売りとする場合も多いです。
そして、私はそれが何だか不思議だなぁと感じる人間です。同性を愛そうが異性を愛そうが、恋愛をテーマとした作品であるという点は共通なのに、何をそんなに特別視するのだろうと不思議でした。(それこそ問題提起という部分があるのは理解しています)

なんだかそのちょっとした違和感というか、何かつっかえていた部分を肯定してもらえた気がしたんです。
如恵留くんの「名脇役」を観て、人と人の物語なんじゃないかな、性別に特別な意味は持たせてないような気がする、と感じたことも、そうであれば良いなと思ったことも、肯定してもらえた気がしたんです。

もしかしたら全然そんなことなくて、同性間の恋愛をテーマにしていたのかもしれません。でも如恵留くんはそれを押し付けなかった。
だから、ありがとうと伝えたい。

自分自身がマイノリティかマジョリティかに関係なく、持っていた違和感を、無理に解消する必要は無いと言ってもらえたようで嬉しかったです。
名脇役」をあんな風に演出してくれたことも、答えを出さずにいてくれたことも、考えてみてねって言ってくれたことも、全部ありがとう。

*1:ジャニーズwebで掲載されているTravis Japanメンバーのブログ「とらまる」のうち川島如恵留さん作成記事の通称

*2:Sexy Zone「XYZ=repainting」収録曲